03年4月30日 ヨーロッパ文化史あと少し
 (美術史)を仕上げにかかる。ヨーロッパの文化史は、これでなんとかベース部分が完成に近づいて、ハイパーテキストとして通して使えるモノになってきたかなと。このサイトは、構想だけは、けっこう壮大だったりするので、まだまだ先は長いですが、まずは第一歩ということで。

03年4月27日 『ドラゴンボール』
 子供たちがケーブルTVの『ドラゴンボール』にはまってしまい、マンガの方も毎週土曜日、4冊(兄2冊、弟2冊の配分)ずつ購入。この度最終42巻まで完読。版が大きく、カラーもついた完全版も現在刊行中で、わたくしとしてはそっちにひかれたのだが、現行版は、背表紙を並べると続き絵になるという一点で、子供たちの圧倒的支持を集め、結局現行版を買うことになった。子供の興味・関心はやっぱり大人とは違う。『ドラゴンボール』については、単行本は買っていなかったものの、雑誌連載中は通して読んでいたので話は全て承知していると思ったら、10巻あたりから先は全くストーリーを忘れていて、毎回毎回、そうか、そういう話だったかと、自分が忘れていることに驚き呆れながらむさぼり読んでしまった。アメリカで『ドラゴンボール』の雑誌連載が始まったと聞くが、遠く離れたアメリカの子供たちと、世代も全く違う自分が、ほぼ同時期に『ドラゴンボール』に対する関心を共有しているのだろうと思うと、なんだかとっても不思議。

03年4月20日 クレヨンしんちゃん
 先日、親が子に見せたくない番組の栄えある1位に輝いたそうな。が、映画の方は「大人帝国の逆襲」、「戦国大決戦」と、親の方が感動する傑作が続いている。ので、今回も期待して息子たちとともに最新作の「ヤキニクロード」を観に行ったら、ありゃりゃ。なんだか違うぞ。前回までのギャグと感動の絶妙のバランスが空中分解して、まとまりが悪くおちつかないものに。それでも子供たちは、笑っていたけど、言葉は悪いが子供だまし。部分的には光るモノもあったけど、親が一緒に観るには随分つらい映画になっていた。気になって調べてみると、今回前回までとは監督がかわっていて、前回までの原恵一監督は共同脚本に。映画館で渡されたチラシにも「前作『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』は多くの大人の涙も誘った感動作でしたが、今回は野原一家の焼肉夕飯をめぐる、スピード感溢れる痛快爆笑モノです。」という方向転換を示す文言が。前作について「子供向けではない」という類の、斜めに構えたつもりで悦に入った、実際には誰にでも言うことが出来る、半分以上嫉妬からくる醜い批判が一部にあったので、目先を変えようとしたのかもしれない。スタッフ間にも、同じテイストの作品を3作続けることへの抵抗があったのかもしれない。外野からあれこれ推測してもしかたがないが、「親が子に見せたくない」という通念があるからこそ、逆手をとって感動大作という路線でファン層を拡大したことを思えば、ちょっと今回は失敗だったのでは。お下品なギャグも、「感動」があるからこそより効果的だったのだと、今回のほぼ「痛快爆笑」だけの作品を観て逆に納得してしまった。
「親が子に見せたい」クレヨンしんちゃんの復活を望む。

03年4月19日 自転車
 保育園年長組の次男の自転車練習のため、近くの公園に。今までほんの試しに補助輪を外したことがあったが、本格的な練習は初めてである。後ろから支えて助走。手を放す。傾いて倒れる。繰り返す。腰痛悪化、を覚悟して最初の一本目。
手を放した自転車が、キャハハと歓声をあげる次男を乗せてするするするすると進んでいく。予想外の展開にしばし呆然。いきなり最初の一本で乗れてしまったよ、おいおい。
興奮して「乗れたよ〜」を繰り返す息子に、「うんうん」と返事するこちらもじわり。
「できるようになること」の歓びの、最も生な瞬間に立ち会った感動。なんか大切なことを思い出したような。

03年4月18日 フルオープン
 1週間先行して始まっていた高校生の部に加え、本日よりいよいよ卒業生の部もスタート。さすがに、フルオープン初日はバテバテ。

03年4月16日 日本代表勝利
 サッカーの日韓戦で、日本がソウルで勝利。日本遠征に向かう韓国チームに韓国の初代大統領の李承晩が、敗北した場合、玄界に身を投げろと言ったとか言わなかったとか、闘争心むき出しの韓国に実力でも劣る日本が勝てない時代が長く続いたとか、アメリカワールドカップの予選あたりから日本韓国が互角となってきて、ドーハで日本が韓国に勝った歴史的勝利の時には、韓国中が呆然としただとか、フランスワールドカップ前の調整を兼ねたキリンカップで、3月1日に日本で日韓戦が行われ、日本が勝利したところ、三・一運動(1919年、日本の植民地支配に反対する朝鮮半島の人々が、独立の意志を世界にアピールするため、独立宣言文を読み上げて独立万歳を叫んだ民族運動)の歴史的記念日に日本に敗北するとは何ごとかということで、危うく代表監督の首が飛びそうになっただとか、日本と韓国のサッカー対決には様々な因縁があったけど、因縁で日韓戦を語る時代がそろそろ終わろうとしているのかもしれない。

03年4月15日 友遠方より来る
 今日はプロジェクトXのを視る予定だった。が、中学高校とソフトテニス部でずっと一緒だった旧友の上京で急遽差し替え。もう一人、中学高校とソフトテニス部で一緒で、大学も同じという友人と3人で、渋谷マークシティーのうどんすきの店で飲み会。中学時代に部活の帰り、一緒に買い食いをしてた駄菓子屋がもうないとか、高校時代に常連だったカレー専門店は、今でも営業しているとか、そのカレー専門店の女店主が、先輩の親戚だとか、懐かしい話題が次々に出てきて、すっかり忘れていたいろいろなことを思い出す。それにしても中学時代からは、四半世紀がすでに経過している。3人ともすっかりおじさんである。うどんすきの店にしたのも、私以外の二人が胃腸を患っていたからで、私も、腰痛と花粉症に悩まされている。年を喰った。

03年4月14日 文明圏
 今年は授業開始にあたってまず文明圏の考えを説明し、16世紀までの世界史の見取り図を示すことに。世界史を大きく二つの時期に分けると、前半が16世紀あたり。16世紀までの世界史は、ユーラシア大陸各地に成立した文明圏が、相互に交流し、影響を与えながらも、独自の歴史を展開していた時期。そして16世紀以後の後半は、ヨーロッパを中心とした世界の一体化(近年は、最初環大西洋地域に出現した不平等な国際分業の資本主義システム<世界システム>が、拡大していく過程とする理解が流行)とする考え方がある。その考えに基づき、地図を利用した図解を、にまとめたので、参考にしてください。

03年4月13日 鶏肉のマリネ
 調子に乗って、鶏肉のマリネをつくる。鳥の胸肉を香味野菜と蒸し焼きにし、粗熱をとってから、マリネ液に煮汁を加え、薄切りにしたタマネギ・ニンジン・セロリとあえて、冷蔵庫でなじませ、仕上げにトマトとチーズを散らして見栄えよく盛りつけ。が、「すっぱい」ということで子供たちの評判はさんざん。マリネだから「酸っぱい」のは当然と言えば当然なのだけど、問題は、子供の味覚を無視して自分が食べたいものを作ってしまったことだな。調子に乗って自分の趣味を押しつけると大体失敗するという、やたら色々なところに応用が利く教訓がここから導き出せるのだけど、それでも時々、自分の趣味で強行突破したくなるのは。。。

03年4月12日 豚カツ
 久しぶりに豚カツを揚げる。結婚してから初めてである。油モノは後始末も大変だし、やらない方がいいよなと勝手に自己規制(いわゆる自粛)していたのだけど、結婚して10年になろうかという今になって、自粛の必要が全くなかったことが発覚。コミュニケーションって難しい。

03年4月11日 シーズン・イン
 プロ野球もJリーグも始まり、2003年度のレギュラー講義もついに始まる。私にとっても、受験生にとってもいよいよシーズン開幕である。

03年4月10日 会議
 今日も会議。

03年4月9日 小失敗
 会議。11:00より千駄ヶ谷校と思い込んで行ってみたらば、会議室に誰もいない。ひょっとして東京の千駄ヶ谷校ではなくて名古屋の千種校だったのかと青くなる。千駄ヶ谷の千と、千種の千、どちらも千なので、時々間違える人がいるんだよな、間違えると東京と名古屋だから洒落にならないんだわ、という話は河合塾に伝わる都市伝説として以前から耳にしていたが、まさか自分がやってしまったのかとどきどき。しかも今日の会議は、事務方から2名、講師方から2名しか出席しない、私がいないと会議そのものが成立しないものなのだよ、すごくやばい。
結果から言うと、間違えていたのは場所ではなく時間。11:00ではなく13:00でした。自分が損しただけで、誰にも迷惑が及ばなかったのは幸いと言えば幸い。

03年4月8日 詳説世界史
 受験生に一番普及している山川出版の「詳説世界史」。ただし、内容的に古いので近年の論述問題には対応できないものになっていた。新課程になって執筆者も一新され、さてどうかということで、旧課程(現行版)と、新課程を読み比べ。ざっと見たところでは、「いまいち」かな、という印象だったけど、詳細に比較してみると、新しい研究成果で古い通説が否定されてしまった部分など、変わらなければならない部分は、変わろうと努力している。特に中国史の部分は全面的な改稿に近く、かなり使えるものになってる・・・かな。

03年4月7日 今日は
 東大オープン模試の検討会議。ただし、今回は自分では出題していなくて、スタッフとして検討に参加するだけなので気分は楽。あがってきた原案の出来もよく、会議はスムーズに進み、3時前には終了。そのまま話題は新課程の教科書の品定めに。総合的に評価が高かったのはやはり東京書籍。「期待していたわりには、いまいちか」というのが山川出版の詳説世界史。「ちょっと最先端をつっぱしりすぎて暴走してるかも」が帝国書院。「細かな事項もいっぱい載っているけど、あいかわらず論述には全く使えない」が、特に名を秘す某社。「論述問題対策用にはひょっとして一番有効」が山川出版の「現代の世界史(世界史A)」。話の流れから、4月になって新課程の教科書の一般販売が解禁になったことだしと、結局その場に居合わせた講師6名で大久保にある教科書販売店に移動。各社の教科書を買い漁る。

03年4月6日 やっぱり
 午前中、模試の検討会議。やっぱりというか何というか、大幅修正。しかも、問題そのものではなく、問題に使用する史料の点でひっかかって、問題内容により相応しい史料を探すことで決着。でも、これって作業としては一番手間がかかる部分だったり。午後から河合塾の新年度の全体会。夕刻より京王プラザホテルにて立食パーティー形式の懇親会。年に一度の機会に加え、午前中のショックを引きずっていたため、ひたすら食う。

03年4月5日 「ひとんち」で
 さんちに家族でお邪魔。だんなさんは殺人的に忙しくなっているということで本日もお仕事。そういや、ホームページの更新も止まってる。ダイジョブか。子供たちは遊び、かみさんたちはおしゃべり。で、私はというと、ひとんちでいびきをかいて昼寝。。。おかげですごくすっきりしたんだけど、これって許される?

03年4月4日 『増補 想像の共同体』(ベネディクト・アンダーソン,NTT出版,1997)
 読了。ナショナリズムをめぐる議論に決定的な影響を与えた著作。その理論的骨子は本書に言及した様々な文献から承知していたのだけど、かえってそれで読むのが遅れてしまった。。。はい。すみません。言い訳です。結構、このパターンが多いので、これ以上恥をかかないためにも、今年はこの手の古典的文献を読んでいかねばと反省しております。

03年4月3日 解放 
 羽村市の旧宅の売買契約が正式に成立。一時はどうなることかと思ったけど、これでやっと二重ローンから脱出。

03年4月2日 自分で自分の 
 模試の原稿、昨日中に問題の方は何とか提出して、解説の方も本日中に書き上げ、速攻でメールで提出。メール環境が当たり前になったおかげで、作成に費やす時間をその分増やすことが出来る計算だけど、実際にはとりかかりが遅くなるだけであることが多い。大概そんなもんです。が、今回はホントにかなり早い時期から準備を始めたんだよ。にもかかわらず、試行錯誤の連続で七転八倒。結局時間いっぱいを使いきってしまった。ためしにつぎ込んだ時間と問題作成のために購入した書籍代を勘案して時給換算してみたら、やはりというかなんというか、コンビニのバイト代を大幅に下回る結果に。これで検討会議で大幅修正ということになったら、眼も当てられないが、自分で言うのもなんだけど、内容が賛否半ばするだろうという際どい方向に行ってしまったので、そうなる可能性も実は大。首をしめてる。

03年4月1日 エイプリルフール 
 の今日が、模試の原稿の〆切。これが嘘であってくれたらどんなに。。。