アリストファネス(前450-前385)
ギリシアの代表的喜劇詩人。ペロポネソス戦争期に活躍し、一貫して平和主義の立場に立つ。『女の平和』は、女たちが性的ストライキという奇想天外な方法で男たちに戦争をやめさせる話。もっとも基本的には保守的な人で、『蜂』ではペリクレスの改革でくじにあたって裁判官となり、日当も支給されて笑いの止まらぬ 老人を描いて、ペリクレスの直接民主政を皮肉り、『雲』では当時奇人として有名であったソクラテスをソフィス卜の代表として描いて笑いのめして、後のソクラテス処刑の原因を作った。またエウリピデスなどの悲劇詩人のパロディーも残している。他の代表作に『女の議会』がある。
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