スピノザ(1632-1677)
神とはすなわち自然であり、万物に存在するとする汎神論を唱え、“神に酔える人”と呼ばれたオランダの哲学者。主著は『エチカ〈倫理学〉』宗教的迫害を逃れてポルトガルからオランダに渡ったユダヤ人の子孫として生まれ、はじめユダヤ教の教育を受けたもののその思想ゆえにユダヤ教から破門。哲学者として名をなした
41歳の時、ハイデルベルク大学正教授に招かれながら、自己の思想の自由を守るためにこれを固辞。生涯結婚せずレンズ磨きのアルバイ卜で生活費を得ながら自己の思想の確立につとめ、45歳で清貧・孤高の生涯を終えた。