ブリューゲル(1520-1569)
フランドル
の
働く農民
や、子供達を題材に描いた、ベルギーの国民的画家。しかし、彼がリアルに描き出した子供の表情は、我々が想像するような無邪気なものではなく、「大人びて」いたり、虚無観を漂わせていたりすることが多い。そこに着目して近年、18世紀以前は、子供は「小さな大人」であり、子供が現在あるように「子供」として認識されるようになったのは、近代市民主義社会成立以後のことではないかという研究が出されたりしている。