03年7月31日 大馬鹿
夏風邪がさらに悪化。特に喉の症状がひどく、ついに授業中に声がかすれる事態に。申しわけない。
03年7月30日 バカしかひかない
夏風邪にやられる。幸い、熱はたいしたことないが、喉と鼻の粘膜をやられて、花粉症期のように、油断してると鼻水垂れ流し、という悲惨な状況に。7〜8月は、2月から続いた花粉症から、ようやく解放される時期であるのに。のを更新。
03年7月29日 遅ればせながら
夏期講習開始。立川校で5・6限。10コマ連続の近現代史集中講義。10コマで近現代史を隅々まで講義するのは不可能なので、西洋史を中心に近現代史の流れを理解することに重点を置く講座である。
初日の今回は最初に、現在の世界は、政治的には自由主義と国民主義、経済的には資本主義とそれがもたらす不平等な国際分業(南北問題)の世界であること、そして我々の生きているこの現在の世界こそが、近現代史の帰結なのだということを指摘。現在にいたる近現代史の大きな流れを、二重革命の時代、ウィーン体制の時代、国民主義の時代等等と、各時代ごとの大きな特徴をまとめながら解説し、全体のアウトラインを示す。
ほぼ10日ぶりの講義であり、講習初日ということが重なって自分でも笑ってしまうほど緊張し、そのくせ講義の内容が、自分が抱え込んでいる問題意識が全面的に出てしまうものだったので、とめどなくテンションが上がってしまう。バカは高いところに上がりたがる。豚もおだれりゃ木に登る。初めて山内に接した人、びっくりしたでしょう。日頃の山内もあんなもんかもしれないが、日頃よりもちょっとあんなの度合いが高かったような。。。。
03年7月28日 はたと気がつくと
明日から私も夏期講習である。このサイトは、この10日間ほどの間に一気に更新して面目を一新する予定だったのだが、全然一新できてないですね。すみません。でも、超漢字も4になったし、新しいマシンに乗り換えて早くなったし、サイト構築環境だけは充実してきたんで、9月までにはもうちょっと。。。
03年7月27日 なんとか
超漢字とLinuxのパーティション分割とインストゥールに成功。Linuxは、解説書がインストゥールまでなので、いざ起動したあと、日本語入力への切り替えがどうするのかがわからなかったり(結局ネットの検索で一発で解決法が出てきました。キーボードのシフトとスペースを一緒に押す。ただこれだけです)さんざん悩む。超漢字とLinuxを切り替えながら使っているうちに、英語環境に強くてパソコンをいじるのが好きで、音楽だとか動画だとか、いろいろやりたい人はLinuxだろうけど、私のように文字情報を中心として道具としてパソコンを使う人間にとっては、実身−仮身ネットワークの優位性と漢字環境の充実で超漢字かなという気がしてきた。
03年7月26日 結局
買ってしまいました。富士通のFMV-610G。時間を置いて検討しようは物欲の前に霧散霧消。ついでにHOLON Linux4まで購入。でも、両方あわせて福沢諭吉1枚でお釣りがきた。いいのかこれで。超漢字をマックから移動。早い〜。今までも特に早さに不満はなかったけど、エミュレーター上で動いてたものを専用機で動かすと、嘘みたいに軽快。いいぞ、超漢字。が、ハードディスクを分割してLinuxをインストゥールしようとしたところでトラブル続出。あたたた。
03年7月26日 驚き
不動産取得税が結局、全額返還されることになったので、かねてから我が家の懸案となっていた洗濯機を購入するため、妻とともにヤマダ電気に出かける。ホントは引っ越しの時に一緒に買い換える予定だったのが、先立つものが無く今までのびのびになっていたのだ。行ってみたらば洗濯機が、縦型ドラム式だ電解水による洗浄だと、いつの間にかすごいことになっていて驚く。
ついでに2階のパソコン売り場へ。ここは自作パソコンのコーナーがあったり、中古パソコン売り場があったりとなかなか充実している。最近、IBMが自社製中古パソコンの回収と販売を始め、他社も追随する予定を表明しと、中古パソコン市場に動きが出ているので、どうなってるだろうと冷やかしがてら覗いてみるぐらいの軽いつもりがまたまた驚く。肝をつぶす。
OS無しの富士通のペンティアム1ギガヘルツパソコンが2万2千円!
反マイクロソフト原理主義者を標榜し、マイクロソフト製品を使わずにどこまで頑張れるかに挑戦している私としては、PC/AT互換機のOSには超漢字かリナックスを想定しているので、ばく大に資源を食う窓OSなんてそもそもいらない。スペック的には十分過ぎる。加えてOS抜きでこの値段ははっきりいって嬉しい。しかも、洗濯機を買ったばかりでポイントがたまっていて今までのポイントと併せると、現金で...よんせん円!
急激に膨らんだ物欲に圧倒されてしばしその場に凍ってしまうが、今までこうやって飛びついては後悔を繰り返すという失敗体験をかさねてきたではないかと自分に言い聞かせ、とりあえず時間をおいて検討しようということで、かろうじてその場を去る。
03年7月25日 不動産取得税の軽減が
一日寝てる予定だったけど、新居の購入に伴う不動産取得税(納税済み)が、申告すれば軽減されると言われていたのを思い出し、午前中、自転車で10分ほどの府中市合同庁舎に出かける。ところが、事前の説明では、納税証明書と住民票があればいいと聞いていたのに、いざ行ってみたところで、申告書を書いた上で、土地権利書の謄本の写しその他の書類が必要と言われ、出直すことに。必要な書類をそろえたつもりで2回目、出直して見ると、なんと書類に不足が。結局3回目でやっと受け付けてもらえた。結局ほとんどこれだけで1日がつぶれる。情報ネットワーク網の整備を、こーゆー事態の予防にこそ向けて推進してもらいたいが、効率を重視した挙げ句、プライバシーとセキュリティが甘くなってしまっては本も子もないし、効率と利益を重視した挙げ句、セキュリティと安定性に致命的な欠陥を抱えたマイクロソフト製品がこうまで氾濫している現況では、情報ネットワーク網によって本も子もなくなるのは目に見えてるし。
03年7月24日 やっと地図が
完成。
とにかく眠い。
03年7月23日 こういうときに限って
昨晩深夜、長男の小児ぜんそくが再発。重度のものではなく、風邪などをきっかけに思い出したようになるが、大体1日でよくなる。今回も、本日の夕食までにはほぼ回復したが、ぜんそくはぜんそく。けっこう本人もつらい。で、夜から朝方にかけてぜんそくに苦しむ長男につきあった当方も、けっこうつらかったりする。睡眠不足の頭痛を抱えながら、午後より再び地図に取り組む。
終わらず。
03年7月22日 地図に苦しむ
実は23日〆切で後期テキストの地図を3枚修正、3枚新規作成の仕事があったのだ。一応、以前からある程度手をつけてはいたんだよ。しかし甘く見ていた。地図作成に必要な都市の位置の確認やら、史実の確認やらで、七転八倒。結局今日は新規作成のうちの1枚しか完成せず。真っ青。
03年7月21日 家事の日
世間的には夏休み突入とともに3連休の3日目であるが、あいにく本日妻は一日仕事でいない。午前中、息子たちをつれて府中の伊勢丹に行き、夏休み特別企画の風鈴の絵つけを体験させた後、TUTAYAでビデオを借りる。レストランで昼食をとって帰宅。午後は借りてきた「猫の恩返し」を見たり、針金ハンガーを改造して大シャボン玉製造わっかを手作りし、シャボン玉遊びをやったり。その後、夕食を作り、洗い物をし、息子たちを風呂に入れてそこでまたシャボン玉遊びをし、布団をしいて息子たちを寝かせて、と一日は過ぎていったのであった。
03年7月20日 すもも祭り
で。何とか20日までの〆切の仕事を(ほぼ)片付け、羽村からかけつけた今井家(ただし、旦那さんはまたしても休日出社で不在)とともに、厄除けの烏団扇とすももを買う。境内で生ビールを一杯。帰宅後、そのまま宴会に突入し、今井さんが作ってくれた沖縄料理を食しながらビールを飲んでるうちに、寝てしまう。目覚めてみれば今井家はとっくに帰ったあと。大顰蹙。
03年7月18日 真前期終了
やっと最後の補講が終了。が、目前には20日で〆切を切られた仕事の山が積み上がっていたり。
03年7月17日 年齢
母校の青山学院大学から史学科同窓会を設立し、9月には最初の同窓会もやるからから入りなさいとの通知が届く。準備委員に、院の同期や先輩後輩の名が数名混じっていて、卒業以来十数年ぶりに目にするその名に昔日の記憶が呼び覚まされしばし懐古の念に。さらに同封されていた住所不明者リストには、サークルも同じだった友人の名が。「行方不明になってんぞ」と題して数年ぶりにメールを送り、当方は花粉症と腰痛以外は元気と付記したならば、すぐに返事があって、ここしばらく虫垂炎の手術で入院していてへろへろであると。久しぶりに連絡をとった同年代の友人が、癌だったり原因不明の難病だったり入院していたりが続いている。厄年なんである。
03年7月16日 必携本
ネット書店のアマゾンで『』(山川出版社、1999)購入。「大学生の信頼できる教科書、そして確かな知識を求める教養市民のための書物」(同書序)として編集された、現在の歴史学研究の最前線から見た西洋史通史の書。ただし、「レヴェルが高すぎて大学生の教科書としてはちょっと」という評もあり。われわれのような仕事をしている人間には必読本で、以前住んでいた羽村市の図書館で借り出しては読んでいた。ただ、図書館でいつでも読めるという状況に甘えて、今まで購入はしてなかった。実際に購入してみると、これは手元においてこそ使う本であり、読書ガイドとして使える巻末の参考文献目録も、所有してこそ活用できる。必携本というのは、あるもんです。ちょっと反省。
03年7月15日 体質
前期の終了を祝って(ホントは私は補講が2日残っていて、まだ終わっていなかったりするんだが)秀英予備校時代の社会科の仲間と集まって昼から酒を飲む。夕方には解散したのだけど、最近とみにアルコール分解酵素の働きが悪いようで、気をつけて酒量を抑えていたつもりだったにもかかわらず、帰宅後気分が悪くなり、寝込む。飲んでるときは何ともないのに、飲み終えて5時間位してから悪酔いが来る。この体質のせいで、損をしたことがあれやこれや。
03年7月12日 ハワイ
福島県のハワイ、に日帰り旅行。子供たちは流れるプールとウォータースライダーに、親たちはランチバイキングと温泉にそれなりに満足だったのだけど、いかんせん遠い。行きはドライブイン休憩をいれて4時間近く、帰りは首都高速の工事渋滞につかまって5時間近くかかった。温泉につかって取れたはずの疲れと腰痛が、長時間の車の運転でぶり返す。おまぬけ。
03年7月11日 超漢字4
が届く。早速インストールしてみたが、これが思った以上にいい感じ。こうなったらマック上でのエミュレーション環境ではなく、超漢字専用のマシンを入手して、などと妄想がとめどなく広がって大変。マックの方も、画期的な新製品(G5)が出たばかりで、12月には購入しようなどと密かに検討しているのに、これに加えて、超漢字用のマシンだなどとなると金食い虫が肥え太る。
03年7月10日 トルコ
異文化出会いマンガとして出色だった高橋由佳利の『トルコで私も考えた』や、ワールドカップ・コンフェデレーションカップと続いたサッカートルコ代表の活躍の影響もあって、トルコもマイブームの国の一つ。『トルコ近現代史−イスラム国家から国民国家へ』(新井政美、2001、みすず書房)読了。栄光のオスマン帝国が「西洋との絶えざる交渉の中で、中央集権的な「国民国家」への変身を志し、もがき苦しみつつそれを果たしていく過程」と「多大の犠牲を払ってたどり着いた「国民国家」が決して終着駅ではなかったことに気づき懊悩する姿」を描き出した、渾身の通史。アジアの東西の果てにあって、ともに脱亜入欧を目指した日本とトルコの近現代史は、思わぬところで影響を与え合っている。トルコ共和国の「父」ケマルが、明治日本の近代化を参考にしたことはよく知られているが、ケマルの「革命」と「独裁」に感銘を受けた駐トルコ武官橋本欣五郎は、日本陸軍内に国家改造を主張する青年将校の横断組織、桜会を結成し、日本陸軍の政治進出とファシズム運動を推進することになる。
そして現在、ともにようやく国民国家を樹立した時には、モデルとした西欧は、自らが生み出した国民国家の限界から、主権国家体制と国民国家を変革する地域統合へと歩みだしており、トルコはEU加盟を望みながら壁は厚く、日本は戦前の大東亜共栄圏の負の遺産によって、東アジア統合を主導することができない。トルコの苦悩は、決して他人事ではない。
03年7月9日 超漢字4が
のVer.4が4.1にバージョン・アップ。私の超漢字は3のままで、超漢字5が出たら買おうと、4は我慢してたのだけど、今回のバージョン・アップでは、このウェブサイト作成に使っている「基本図形編集」というソフトが大幅に機能強化されている。ハイパー世界史ノートの製作が、格段にやりやすくなる。ふと気づくと、そのまま超漢字のホームページから購入申し込みしている自分が。
03年7月7日 シャボン玉
月曜日は駒場校。高校生の授業を終えて速攻で東北沢駅から電車に乗ると、9時10分頃には自宅に着く。待機している息子たちを風呂に入れる。が前期のパターン。羽村市にいたころは、息子たちの起きてる時間に帰宅できるなど、思いもよらなかったことなので、これだけでも引っ越して良かった。いつものように帰宅してみると、息子たちが先日購入した『21世紀子供百科』を開いて待ちかまえていた。シャボン玉の項目があって、いろいろなシャボン玉が紹介されているうえに、家庭でのシャボン玉の作り方ものってる。そういうわけで、本日のお風呂はシャボン玉大会とあいなりました。
03年7月6日 ごった煮
久しぶりにポークビーンズもどきを作って食すべしと材料を買い込んだら、「いやだー」と息子たちの反対に会い、どちらも煮込み料理だし、大豆以外の材料は流用できるし、ということで急遽ポークカレーに変更。ニンニクを刻んで炒め、香りが出たところで豚ばら肉、ジャガイモ・ニンジンと次々に炒め、弱火にして大量のタマネギと刻んだキャベツを投入。カップ半分ほどのワインを入れて煮立たせておいて、今度はヨーグルトにホールトマト1缶。さらにバナナ1本とリンゴ丸ごと1個も刻んで入れる。風味付けにローレル1枚。隠し味にコーヒー少々。とにかくいろいろ入ってるのが山内式。
03年7月5日 試行錯誤
私も子育ての途上にあって思い惑う父親なので、百ます計算で話題の尾道市立士堂小学校校長の陰山英男著『学力は家庭で伸びる』を読み、リビングに図鑑を置こう、との提言になるほどなるほど、そりゃもっともだと早速小学館の『21世紀子供百科』を買ってみた。押しつけがましく「読め」、と言っても逆効果になるのは、今までの数々の失敗が教えるところ、さりげなく食卓に置いてみると、さっそく息子たちが開いて熱心に見てる。やったね。特に長男は、カブトムシの項目を見て、ヘラクレスオオカブトだとか、ネプチューンオオカブトだとかの写真に興奮。
「やったー。お父さん。これで夏休みの自由研究、ばっちりだよ」
なんかちがう。
03年7月3日 ドームズデイ・ブック
といっても、ノルマン朝のウィリアム1世が、征服したイングランドの資産を把握するため製作させた有名な調査報告書ではなく、コニー・ウィリスのSF小説。タイムマシンが実用化された21世紀に、歴史調査のため、オックスフォード大学の史学科の女子学生が14世紀に派遣されるが、そこで思わぬトラブルに遭遇し・・・というお話。SFも好きだし、歴史も好きという私のような人間にはまさにツボにはまった作品なのだけど、小説としての完成度が非常に高く、SFも嫌いだし歴史も嫌いだという人にもおすすめ。伏線のはり方が抜群にうまく、物語の展開に無理を感じさせない。上下巻併せて文庫本で1100ページ以上という長さが、全く気にならずに一気に読めます。
03年7月2日 ホームページもこつこつ
昨年、エンリッチ講座の資料の一部として作成していたをウェブ用に再構築。入試で論述問題が必要な人や、ヨーロッパの近現代史の流れを夏休み中に理解しておきたい人におすすめ。でも本当は、広く受験生以外の人にも、現代社会の諸問題を理解するための最低限の基礎教養のまとめとして見てもらいたい。A4横1枚のサイズ。自分で言うのもなんですが、ここまでまとめるには、けっこうな手間暇をかけてます。
03年7月1日 2003年の半分が終わったことにちょっとびっくり
『無境界家族』(森巣博、集英社)読了。「国民」を捏造されたものであるとし、「国民」主義者を強烈に批判する主張には、基本的に同意。ただ、私は未だに子育ての途上にあって思い惑う父親なので、国際的な学者の母と博打打ちの父と天才児の息子からなる家族の子育ては、眩く見上げつつも、我が家の参考にはちょっとならないなと寂しく思うのであった。。