神聖文字(ヒエログリフ)

エジプトの文字は神聖文字ヒエログリフ、ただしヒエログリフは広義には古代エジプト文字の総称として用いられる場合もある)、神官文字ヒエラティック)、民衆文字デモティック)の三種類ある。このうち一番古い象形文字が神聖文字で、主に神殿の壁や墓などに刻まれた。神聖文字を簡略化して神官文字が生まれ、主にパピルス紙に行政上の文書や書簡などに用いられた。紀元前7世紀頃、神官文字を更に簡略化した民衆文字が生まれた。
神聖文字は、ナポレオンエジプト遠征の時に発見されたロゼッタ石(後にイギリスに戦利品として没収され、大英博物館が所蔵)をもとに、フランスのシャンポリオンによって解読された。ロゼッタ石はプトレマイオス朝エジプト時代のもので、上から神聖文字(ヒエログリフ)、民衆文字(デモティック)、ギリシア文字で記されたものである。

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