顧
之(344-405)
東晋の文人画家で中国画道の祖とされる。しかし彼の直筆の絵は現在伝わっておらず、大英博物館所蔵で代表作とされる『
女史箴図
』(女教師が宮女に教える訓言集「女史箴」の一節一節を図示し、原文をつけたもの)は唐代の模写であるといわれる。ピカソやダリなど現代の画家も随分奇行で有名であるが、彼も画の技量と才能の卓絶ぶりとともに、奇矯な言動で知られており、洋の東西を問わず、画家というのは変な人種である。