03年1月31日 各方面の書評で話題になっていた
マイケル・ムーアの『アホでマヌケなアメリカ白人』読了。過激でユーモアと風刺に満ちた表現に目が行きがちだけど、常にきちんと数字とデータを出してアメリカ社会の不正と偽善を客観的に暴きだそうとする姿勢に感心。パレスティナ問題について、最も効果的な抵抗方法として非暴力不服従形式をアラファトに呼びかける、その部分に激しく同意。マスメディアが世界的にここまで発達し、イスラエルがやっていることに世界中が気がつき始めた今こそ、確かにその方法には効果がある。
03年1月29日 おいおい
高校時代からの友人が仕事で上京したので、西荻窪の焼き鳥屋で飲む。ところが、東京で生活してるこっちより、地方公務員の彼の方がネット環境やモバイルを使いこなしていることが判明。こうやってホームページまで作っていながら、実は私は、未だに携帯(PHSだけど)のメールの使い方すらわかっていない原始人である。写真をとられ、あっというまにそれが別の友人に送られ、そこから返事のメールが来て、とスムーズにカメラ付き携帯を目の前で使いこなされてちょいショック。ぬぬぬぬ。話はインターネットのオークションへと及び、どこか別世界のことのように思っていたネットオークションも既に利用していて便利だぜ、と言われて遅れを取っていることを痛感。ところで、ネットオークションで何やったんだと私。この間は、の『星の時計のLiddell』の初版本を出したら4500円で売れた、と友人。4500円か〜。それぐらいにはなるだろうな。マンガ表現の到達点とまで言われながら、筆を折った内田善美本人が自分の全作品の復刊を拒否しているため入手困難でいまや幻の作品と化してる・・・ほっしのとけいのりでる〜、おいおいちょっとまて、おまい、俺が高校の時からどんだけ内田善美にいれあげとったか、知っとろーが。手放すならネットに出すよりこっちに連絡が先じゃ。
後の祭りである。高校の教員やめて上京する時、持っていた本やマンガを教え子たちに大盤振る舞いしてしまって、『空の色に似ている』も『草迷宮・草空間』も『ひぐらしの森』も、『かすみ草にゆれる汽車』も、もう手元にないということを、言ってなかったことが敗因。痛恨。
03年1月28日 文化史あと少し
文化史で新たにを追加。難題だった哲学史と社会思想関係をなんとかまとめる。それに関連しても経済思想・歴史思想・マルクス主義に再編。近現代のヨーロッパ文化史の残りは、美術史・音楽史と科学技術史。やっとここまできました。
03年1月27日 久しぶり
河合塾の大宮校で講習。直前講習で1日だけだけど、大宮校は久しぶりだ。河合塾に出講するようになった最初が大宮校で、以後6年ほど、ずっと大宮にはレギュラーの授業で出講していた。だから、大宮校だけは、ずっと続くもんだと思っていたら、4年ほど前に新規開校にからむ配置換えがあって、外れてしまった。それ以来となる。駅前、校舎の雰囲気、にはそれほど大きな違いはなかったけど、埼京線の途上で目撃した、サッカーの埼玉スタジアムと周辺の高層ビル群にはびっくり。いつの間にこんなに。風景が変わっているというのは、けっこうな衝撃だった。
03年1月25日 ホームページ移転準備
下に書いてるような事情で、ホームページも引っ越すことにしました。しばらく移行期間を置きますが、ブックマークをしてくれていた人は、変更をお願いします。
03年1月24日 解説書はちゃんと読む
引っ越しにともない、従来のプロバイダはモバイル(PHS)用にダイアルアップ接続契約で残しておいて、マンションに回線が来ていたケーブルTVを、はやりのぶろーどばんど(にしては遅いが)で常時接続用に。ほぼ一ヶ月かかって、メールの転送設定やら無線LANやらを何とかやっつける。ここまで時間がかかった理由は生兵法は怪我のもとにつきる。解説書を斜め読みして自分で勝手にどんどんやってしまって、結局うまく動かず(中途半端に動くからまたこれが後で怪我が大きくなると)、かえって遠回りになってしまったわけだ。よくある受験生の失敗パターンに自分がはまってどうする。と、誰かに突っ込まれる前に。
03年1月23日 爆睡
原稿を投函後、爆睡。といっても、徹夜で作業をした後というのはホントのところは興奮状態が続いていてなかなか眠れない。断続的に浅い眠り。その間わけの分からない夢を見続けるという状態。しかも、鮮烈であったはずのその夢が、目覚めて暫くすると消えてしまってどうしても思い出せない。いったい何の夢を見ていたのか。
03年1月22日 さらに追い打ち
現在、正確には23日の朝の5時30分。このパターンはいい加減やめにしないと。16日の会議の時点では明らかでなかったテキストの原稿の不備が発覚し、今度は来年度のテキスト用に論述問題を1題、準備するという仕事が新たに発生。ただでさえタイトな日程がまたタイトになってしまったのだった。でも終わった。とりあえず23日〆切の原稿が二つともあがった。
03年1月21日 追い打ち
横浜校で朝から1・2限とやって、移動して駒場校で5・6限、この間の空き時間に来年度のテキストの原稿を少しでも進めて、などと考えていたら、こうゆう忙しいときに限って別件の仕事が発生するという鉄則が今度も発動。移動中にいきなり教材開発部の藤本さんから緊急の電話があり、論述問題を1題、解答も作成して準備しなければならないことに。結局、来年度のテキストの仕事用に予定していた時間は、その別件の仕事でつぶれる。
03年1月20日 ちょっと油断していただけなのに
土曜・日曜と基本的に子供たちの相手などしながら過ごし、さて今日からまた仕事だ、と振り向いてみれば、明日は時間割りのいたずらで、いきなり4コマテストゼミ。テストゼミは、いざ授業に入ると比較的楽なのだけど、あらかじめ解答と解説のためのプリントを作成するので事前の準備にハンパでない手間がかかる。明後日もテストゼミ2コマ。で、その次の日が、16日の会議の結果を受けて来年度のテキストの修正原稿を出さなければならない締め切り日。真っ青。
03年1月18日 今年もまた
センター試験、やはり多少の揺り戻しがあったものの、新傾向は定着したとみていいだろう。注目すべきは、文化史の出題が19世紀の文学思潮からあったこと。これについては拙ホームページののまとめを参照。かなり文化史をきちんと勉強しておかないと解けない問題ではあった。文化史の学習が不足している人は、当ホームページ、文化史だけは充実してきたので、利用していただけると有り難し。
03年1月16日 会議
千駄ヶ谷校研究室で、来年度の総合世界史テキストと論述テキストの会議。今年からやり方がかわって、実質二人のマンツーマンのやりとり。仕事は異様にはかどるのだけど、終わってみるとぐったぐたに疲れていた。まあ、当然か。
03年1月15日 懐かしの味
横浜校の近くにその場で手造りトーストサンドイッチを売りにしたファストフードの新店舗を発見。流行りのカフェ風外観で、けっこうにぎわってるけど、おいらにゃあわないな、と横目で見つつ通りすぎようとしたら、ポスターにでっかく表示してあった煮込みハンバーグサンドに釘付けにされる。これはもしかしてと店に入り、ファストフードにしては平均年齢やや高め、オープンしたばかりで店舗数も少ないのでベテランを投入しましたが、御洒落な外観とはミスマッチお水風のお姉さんたちの、いらっしゃいませ攻撃を受けながら、煮込みハンバーグサンドを注文。口腔に広がるその味は、といえば、袋入りお湯で3分のトマトソース風チキンハンバーグとレタス1枚をトーストに挟んで学生時代よく自分で作っていた即席ハンバーガーの懐かしすぎるチープな味。これが商売になるとは。カフェ風外観、お水風店員、チープな懐かし系の味、これってひょっとして年齢層を超えた万人受けを狙った戦略か。いや、そんな馬鹿な。
03年1月13日 センター直前
センター試験の直前講座が横浜校で。余裕を持って出かけたつもりが、南武線がいきなり踏み切り事故で折り返し運転になっていて、登戸で小田急線に乗り換え、大幅な回り道を強いられ、開始5分前に校舎に飛び込む。受験生諸君、かようにハプニングは起こり得るので、入試本番に際しては時間的余裕と連絡手段の確保は必須だね。それにしてもセンター試験、昨年はかなりぶっ飛んだ新傾向問題だったけど、今年はどうか。ある程度の揺り戻しはあるにしても、新課程への移行と世界史学の動向を考えれば、昨年の傾向が続くのでは、というのが個人的な予想なのだけど。
03年1月12日 アシモを見た!
お台場の科学未来館のロボットショーにて。息子たちを連れてお台場に行って、何のかんの理由をつけながら、結局自分の趣味で科学未来館に。まあ、ブーブー行っていた息子たちも、折からやっていた「ゴジラと科学展」で等身大メカゴジラ、スーパーメカゴジラ、機龍のメカゴジラ三代に触り、深海底のコクピットの実物に潜り込みするうちに機嫌を直し、そして本日のメーンイベント、アシモのショー。小学校5年生の時、当時通っていたそろばん塾の高校生だったお嬢さんが持っていた創元文庫の『火星のプリンセス』を借りてから創元文庫と早川文庫のSFにはまり、小学校の修学旅行で高知市の繁華街の本屋で買った(考えてみれば、愛媛県の地方都市の郊外に居住する小学生には、自分の行動可能範囲にまともな本屋というものがなかったので、でっかい本屋さんに自分で入って自分の意志で本を買うという体験もこれが初めて。)『銀河帝国の興亡』でアイザック・アシモフを知り、「ロボット三原則」で知られるロボット物を読みふけり、という原体験を持つ私には、「アシモ」で連想するのが、鉄腕アトムよりも「アシモフ」であったりする。ショー自体は、こっちが勝手に妄想を膨らませていたものよりは正直ショボかったけど、妙な部分で感動しました。
03年1月10日 祝1周年
このホームページを本格開店したのが、昨年の1月8日だったことに気がつく。おお、1年たったじゃないか。この間、拙ページを訪れてくれた人に感謝。ホームページを開店していきなり、10年以上出講していた秀英予備校を個人的な事情から辞めることで始まり、根をおろしかけていた羽村市から、府中市へと引っ越すという私的には結構な大イベントで終わった1年でした・・・。と総括しようとして、開店時に予定していたコンテンツ(ハイパー世界史ノートなどなど)が、全然完成していない現状で、そもそも本格開店と言えるのかという根本的な疑問はとりあえず不問。
03年1月9日 爆睡
原稿を終わって、7時には家を出て羽村市の旧宅に向かう。羽村市の燃えないゴミの日なので、引っ越しの際に大量に出て、そのまま出せないでいた燃えないゴミを出すためである。朦朧としながらゴミ出し終了。12時前に帰宅。後は爆睡。
03年1月8日 どうだ、見たかと見得を切りたいような
現在、正確には1月9日の午前6時30分。そう。久しぶりにカンテツである。しかし終わった。とりあえず、テキストの原稿2つあがった。これから朝一番に用意されてある速達の封筒に入れて投函すれば、うまくすると本日中に着くハズ。
03年1月7日 最後の抵抗
長男の最後の冬休みの日。年末年始の河口湖以外は、ずっと講習が入っていたこともあってどこにも連れていってやれなかったし、引っ越ししてからもずっと閉じこもりきりになっているのもよくないし、と言い訳しながら、午前中、近所の公園や図書館探検に長男を連れ回す。本当はもちろん原稿の仕事に向かうプレッシャーから逃げるためである。長男もいい迷惑である。しかし、流石に逃げ続けることも出来ず、午後からはひたすら原稿。
03年1月6日 相哀れむ
立川校の職員トイレで、この講習期間中たまたま一緒になっていた現代文科の藤井先生に、講習、今日で終わりですよね、これで一段落して楽になります?と訊ねられた。そこでニヤリと笑ってVサインを作って、1月9日〆切の来年度のテキスト原稿が2つ、と答えると、藤井先生爆笑。せき込みながら、僕もその日までに来年度のテキストの〆切抱えてます。いや、仲間がいて良かったと。人間、あまりに追い詰められると笑うしかないとわかった今日。
03年1月5日 寒い・眠い・しかし
横浜校の1限目が東大論述、立川校の4限目が一般論述と、論述の講習が2コマ。1コマに普通3題の問題があるので、1日につき6題。この6題の解答例それぞれの作成及び、検討。予習の手間がめちゃくちゃかかる。論述関係が2コマあると、さすがにつらいものがある。で、1限である。河合塾では理社科はレギュラーの授業が午前中にないので、理社科の講師は、午前中の授業に身体が慣れていない。しかもこのタームは、正月休みで早朝の電車に人が乗っていないので、電車の中がやたら寒かったりする。これで3年連続同じ時間割りで同じタームの講習が入ってしまったが、私的には1年間で一番過酷な講習期間で、一日一日疲労が蓄積していくのが自分でも良く分かる。でも、去年までと比べると随分まし。去年までの羽村で横浜の1限が入ると、家を6時前に出なければならなかった。睡眠時間は平均4時間。引っ越してよかったと実感の日々である。
03年1月4日 今日もまた
羽村市の旧宅にまわって、年賀状を回収。そのため、移動の間の空き時間で予習と、来年度のテキストの原稿をする予定が、予定は未定の予定で終わってしまった。おかしい。カルヴァンの予定説では、予定とは、予め、決定していることであって、決まってしまっていることであって、変更不可能なことであるはずなのに。
03年1月2日 どこまでも続く
郵便局に転居通知を出すのが遅れたため、年賀はがきが全て旧宅へ届いていることが発覚。幸いというか何というか、1限が横浜校で、その後移動して4限が立川校なので、少し迂回すると羽村市の旧宅に立ち寄ることが出来る。何とか無事回収。ただでさえ仕事で忙しい年末に、今年は引っ越しまでしてしまったので、実は年賀状をまだ1通も書けていない。引っ越し関連のごたごたは、まだまだ今後も出てきそうな気配。
03年1月1日 謹賀新年
今年の大晦日から元旦は、河口湖の温泉ホテルで。建物も古く、露天風呂もなく、パッとしないホテル(にしか泊まれないのだ)だったけど、出てきた料理(特に夕食)は、職人の仕事っつーのはこれかい!という工夫にあふれたもので、大満足。大晦日と元旦の中央高速は、暴走族の初走りを警戒する交通機動隊の姿ばかりが目立ち、がら空きに空いていて、往復共に1時間少しの所要時間しかかからなかったのも嬉しい誤算。おかげで随分リフレッシュできました。さあ、明日からはまた冬期講習だ。