コント(1798-1857)
経験によって確かめられた事項にのみ知識の源泉を見いだそうとする実証主義哲学を創始し、社会学の祖とされる。空想的社会主義者サン=シモンの弟子である。「はじめて『社会学』を打ち立てた哲学の天才オーギュスト=コン卜は背低く足短く、その醜さの自覚から27歳のとき売春婦と結婚した。彼は『実証哲学講義』の大著にとりかかりながら、貧しさのため妻が昔の商売で金を稼いでくるのをとめることが出来ず、その矛盾した生活の苦悶から精神異状を呈して、いちどセーヌ川に投身したほどであった」一以上人間臨終図鑑より引用。