大プリニウス(23-79)
ローマ帝政初期の政治家・軍人・博物学者。その著作『博物誌』は、一種の大百科辞典であるが、象や犀といった実在の動物から、火を吐くとかげサラマンダーや、羊のなる樹のような荒唐無稽なものまで扱っていて、理屈抜きに面白い。異端の作家澁澤龍彦がそのエッセイでよく取り上げていて文庫本にもなっているので、是非読んでみてほしい。ヴェスヴィオス火山噴火(ポンペイが一瞬にして火山灰に沈んだことで有名)の時、艦隊司令官として救出作業に向かい(持ちまえの好奇心からという説あり)有毒ガスで死亡。
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