韓非(?-前234/233)
韓の王族に生まれ、李斯とともに
荀子
に学び、
法家
理論の完成者となった。いにしえを尊しとし、周の政治を理想とした儒家に対して、今の世は必ず昔より勝っていると考え、人々は現実の必要に応じて政治改革を行うべきで、必ずしも古代の伝統に従うものではないと主張。世襲の宗族による政治から、君主が任用する役人による中央集権国家建設への改革を説いた。李斯の仕えていた秦に招かれ、秦王政(後始皇帝)に認められて用いられようとしたが、李斯に妬まれ毒殺された。