ブラマンテ(1444-1514)

イタリアの盛期ルネサンスを代表する建築家で、キリス卜生誕1500年を記念して、教皇ユリウス2世(ラファエロやミケランジェロも保護してローマをルネサンスの中心にしたことで有名)の命により、サン=ピエトロ大聖堂の設計・指揮を行う。一方でミケランジェロと対立し、策謀を用いてミケランジェロをシスティナ礼拝堂の天井画製作という、意図せぬ 仕事においこみ、その恨みをかった。まあミケランジェロが恨むのも無理のない話で、天井画はきゃたつの上で爪先立ちになり、両手を上げ、首をねじまげて、上を見ながら、描かなければならない。これはつらいぞ。自分でためしにポーズをとってみるとすぐわかる。やってみるべし。やってみた上で、その時描かれたのが大傑作『天地創造』であると知れば、また感慨もひとしおであろう。