02年6月30日 ホームパーティーは楽し
保育園つながりで徒歩10分ほどのところに家を新築した人がいたので、三家族ほどで押しかけて新築パーティー。各家庭で調理した料理など持ち寄り、昼間から酒を飲む。夕方からは場所を我が家に移して二次会。
02年6月29日 スポーツ批評
のコラムにユリイカ誌が組んだサッカー特集での、元東大総長蓮實重彦と文芸批評家渡辺直巳の対談に対する批判が。うんうんと頷きながら読む。
02年6月28日 夏目漱石は巧い
『夢十夜』を読む。中学生の頃読んだきりだったけど、今読んでみると、当時はわからなかった漱石の作家としての技術(芸)の高さに唸らされる。イメージの重ね方、言葉のたたみたて方、とにかく巧い。夏目漱石について批評家がまず語るべきは、哲学やテーマよりも、この技巧だろう。哲学やテーマについては、誰でも語ることが出来るけど、テクニックについては、修練を積んだ人間でないと、それを一般人にわかりやすく解説することは出来ないのだから。プロの批評家たるもの、存在意義はまずそこにあるべきだ。って、これは、スポーツについて語るとき、人間ドラマやスキャンダルを語るより、プロの技の魅力についてまず語れ、という近年のスポーツ批評の傾向と同じことか。スポーツ批評の場合は、それがドグマ化しつつあることが逆に問題だったりするけど。
02年6月27日 どうだろう
今日の授業は横浜校で15時10分からだったが、11時頃から校舎に入って、PowerBookG4相手にひたすら問題集の原稿に取り組む。環境を変え、気分を変えて集中したかったため。PowerBookG4にはMpegデータ演奏用のフリーソフトと音源が付録でついているので、ヘッドフォンのジャックをPowerBookG4に差し込み、音楽を聴きながら作業。確かに集中し、作業も進んだけど、傍からだとひどく自閉し外界を拒絶しているように見えて、不快に思う人がいたかもしれない。少し反省。。。
02年6月26日 やっぱりすごいわ
のホームページ。
02年6月25日 〆切を過ぎてる
完成シリーズのテキストを必死で仕上げる。
02年6月24日 電車の中で
加藤隆『一神教の誕生』(講談社現代新書、2002年)読了。ごく普通の御利益宗教だったユダヤ教に罪の概念が生まれ、契約の概念が生まれ、キリスト教が生み出されていく過程を、歴史環境を背景に考察した書。といっても、推論の手続きは実証的であるというよりは、徹頭徹尾論理的。図解なども多用して「罪」だとか「契約」だとかの論理構造を明確にしていく。そこから逆に、神学というのがどういう学問であるかも見えてくる、そんな本。「旧約聖書」の根幹をなす「律法」が、ユダヤ人をバビロン捕囚から解放し、イェルサレムへの帰還と神殿再建を承認したアケメネス朝ペルシアの命令で作られたという指摘などが、個人的に興味深かった。「律法には、ペルシア当局の命令によって作られたという面がある。ペルシアは支配下の諸民族にかなりの自治を許すという統治政策を行っていたと述べた。しかし諸民族をまったく野放しにしていたのではない。そして諸民族を管理する手段の一つとして、民族が従うべき掟を 文書の形にして当局に提出させようとした。このためにユダヤ人においては、律法が作られたのである。このことは律法の作成の中心的指導者であるエズラが、ペルシアの高級官僚であったということと見合っている」(同書p.90)。
02年6月23日 疲弊という言葉が
朝から会議。
02年6月22日 祝韓国・トルコ勝利
昨年、という文で、スペインのナショナルチームは実力の割に国際舞台でパッとしない、なんてことを書いていたので、今大会、もしスペインが優勝したらどうしようと、実はひやひやしてました。そういう不純でちっちゃな(この場合、ちっちゃいのは申すまでもなく私、自覚はあります)動機を含め、韓国を応援。また、この2日ほど、仕事をせねばと思いながらついつい『トルコで私も考えた』(現在も連載中であることを確認。早く3巻が出て欲しいぞ)を熟読したこともあり、トルコを応援。どちらの試合も、子供の遊び相手をしてたり(まだまだ他人がやるワールドカップサッカーより、自分がやるバドミントンの方が大事)、寝かしつけたりしてたので観れなかった(泣)けど、歴史的快挙にちょっと感動。
02年6月21日 そしてまた
エンリッチ講座の余韻にいつまでも浸っているわけにはいかず、仕事モードへの切り替えを図る。目前には23日の会議。後期テキストの〆切。
02年6月20日 重ねて感謝
エンリッチ講座、概して好評のようです。でも、これは真摯で熱心な聴衆によるところが大きいと思っています。感謝。
02年6月19日 無事終了
河合塾エンリッチ講座、一番心配されていた私の司会がやはり心配通りどたばたしてしまいましたが、何とか無事終了。ご来場いただいた皆様方、ありがとうございました。
02年6月18日 残念
トルシエの選手起用の明らかな失敗もあったが、トルコに1−0で敗戦というのは、順当といえば順当な結果だろう。韓国のベスト8と比べてみると、ポルトガルを破って決勝トーナメントに進出した韓国の方が、より経験値が上がっていて、ベスト8に相応しいチームになっていたということか。トルコは日本と韓国の次にひいきしていたチームなので、今後のトルコの健闘にも期待。そう言えば、トルコ人と結婚した女性マンガ家の高橋由佳利(『トルコで私も考えた』は、トラベルコミックとしてもエッセイマンガとしても秀逸)家では、日本・トルコ戦をどのように観戦したのであろうか。
02年6月17日 ARMS
『ARMS』22巻購入。完結編。堪能。
02年6月16日 会議
模試検討会議。かろうじて全面差し替えは回避。来週の日曜日も模試検討会議。そこでも出題している。2週連続はちょっときついかもしんない。
02年6月15日 ホントに時間が経つのは
青山ミステリ(青山学院大学推理小説研究会)の先輩の近藤さん来宅。中村富由彦さんの遺作集の打ち合わせ。扉や奥付など、最後に残っていた細々した事項を詰める。富由彦さんが亡くなられてから8年。遺作集を出そうという話が出てから、随分時間が経ってしまった。打ち合わせが済んで雑談になった時、近藤さんが「富由彦も、あと数年生きていれば、随分楽になったのにな」と。僕もずっとそう思ってた。当時はまだインターネットも殆ど知られておらず、閉鎖的な古い日本のシステムや既成の権威が、自明の前提であるかのように我々をとり囲んでいた。富由彦さんのように、小説や音楽で何かを表現したいと考える人にとっては、既存のメディアに受け入れられなければ、作品を世に問うことも困難だった。今もし富由彦さんが生きていたなら、きっと洒落たホームページを自分で作って作品を発表する一方、「これがいいんだよね」などと、その独特な感性で気に入った小説や音楽やゲームや小物を、紹介してくれていたんだろう。なんか、悔しい。
02年6月14日 祝日本・韓国決勝トーナメント進出
韓国の勝利が決定した、丁度そのころ帰宅してTVのスイッチを入れた。ポルトガルに勝ったというのはすごい。逆にポルトガル、アメリカがポーランドにまさかの大敗をしたのだから、引き分けでも良かったのに、それすらも出来ず退場者2名を出して自滅とは。ワールドユースで優勝して以後、期待され続けながら結果を出せずに来たポルトガル黄金世代の焦りがあったのだろうか。
02年6月13日 そろそろ仕事を
昨日の深夜・今日の午前中と久しぶりに集中して仕事。単に集中して仕事をしないとどうしようもないところまで追い詰められてきただけだったり。模試の原案を1つ。エンリッチ講座の資料作りにも、ようやくメドが。
02年6月12日 人生の真実
南米チャンピオンのアルゼンチンも1次リーグ敗退。
02年6月11日 残酷
前回大会ベスト4のオランダは予選で敗退。アフリカチャンピオンのカメルーンは1次リーグ敗退。そしてヨーロッパチャンピオンのフランスも1次リーグ敗退。
02年6月10日 痛恨!
あんなにチーム状態が良かった韓国が、アメリカ相手に痛恨の引き分け。勝ち点4を上げ、残り1試合でグループトップに立ち、最終戦は引き分けでいいにもかかわらず、相手は優勝候補でポーランド相手に4点取って復活の兆しを見せるポルトガル。俄然厳しくなってきた。これだからサッカーは怖い。
02年6月9日 ロシア戦勝利
これで浮かれていると、韓国戦勝利後のドーハの悲劇の二の舞、と思ってしまうのは悲しいさがであろうか。
02年6月8日 絶対評価と相対評価の罠に落ちる
保育園主催の山歩きに息子二人と参加。青梅線の二俣尾駅まで電車で行く。駅からはすぐに青梅丘陵に入る登山道があって、2キロほどは延々と山道を登って峠にたどりつくと、後は比較的なだらかな尾根伝いの道を6キロ。最後は青梅駅に下っていく。事前に、今回は楽ですよ、と言われて、そうか、楽なのか、と思ってしまったのが失敗。確かに、今までを振り返ってみると、もっときついコースはあった。それに比べれば、確かに楽かもしれん。保育園主催の山歩きの中での相対評価では、楽かもしれん。しかし、運動不足の中年男には全然楽ではありませんでした。相対評価と絶対評価って、難しいです。
02年6月7日 ワールドカップなのに2
午後10時30分ころ帰宅し、そう言えばイングランド対アルゼンチン戦はどうなっただろうとTVのスイッチを入れてみたならば、イングランドが勝っていた。開始前には、フランスとアルゼンチンが2大優勝候補、という話だったのに、今や両国とも一次予選突破が危ない。1年前には韓国と日本では、チームの完成度その他で明らかに日本が優位に立っていたはずなのに、日本が故障者続出でもたもたしている間に、名将ヒディングの下で急速に洗練されたサッカーを身に着けた韓国が、初戦を勝ちきってしまった。1年前、アジア大会で惨敗し、自信を喪失し、ワールドカップが始まるのが怖いという論調が支配していた国が、である。ワールドカップ、何だか凄いことになってきている。それに没入できない自分が、もどかしい。
02年6月6日 ワールドカップなのに1
6月は、レギュラーの授業シーズンの真っただ中である上に、9月以降の後期(河合塾だと完成)シリーズの各種〆切が集中する時期である。昨年は日曜日に会議が入らなかった日が1度しかなかった。今年も似たようなものである。個人的には1年で一番忙しいのが6月。なのになぜ、ワールドカップは6月にあるのだろう。本来なら、スカイパーフェクトTVにも入って、全試合録画して、とはりきっているはずなのに、後期テキストの、模試(3本!)の、2002年の入試問題分析の、問題集の、〆切に追いまくられ、ワールドカップの話題にすらなかなかついていけない。自分の中でも、出来るだけ意識しないよう、意識しないよう、というブレーキが、いつも働いている。ワールドカップは確かに身近なところでやっているのに、別世界の出来事のような、変な感じ。
02年6月5日 〆切
今日は1日かけて模試の問題の解説を書く。百科事典だとか、専門書だとか引っ張り出して、やっぱり七転八倒しながら書いてやっとしあげる。でも、会議の検討で作った問題が差し替えになったら(可能性、大あり)今日書いた解説は全部無駄になるんだな。これが。
02年6月4日 エンリッチ講座まであと15日
6月19日ののエンリッチ講座の資料作り開始。サイズをA4横と決定し、作品紹介のためのデータをウェッブなどから入手。着々、とはいかず、それこそ10分ごとに立ち上がってうろうろと歩き回り、あちこちに頭をぶつけてからまたパソコンの前に座ってほんの少しだけ作業、という繰り返し。不器用である。
02年6月3日 『ヒカルの碁』
『ヒカルの碁』の17巻をゲット。第一部の「佐為編」はこれで終了。最終話の「なつかしい笑顔」は出色の出来で、特に最後に夢に消えたはずの佐為が現れる場面の美しさは凄い。そして目覚める場面の巧みさ。夢を見ている時に夢だと分かっていても、夢から醒めて本当に夢と知って涙が出る、という経験は僕もなんどかあるけど、その感覚を、天井の絵の連続のコマ割りで表現している。うまい。これだけのラストを描いてしまったんだから、『ヒカルの碁』はこの第一部だけで終わってしまっていいんじゃないかとさえ思える。
02年6月2日
1日たって長男の発熱、嘘のようにおさまる。
のにととを追加。
02年6月1日
今日は小学校2年になる長男の運動会。ところが、突然長男が39度近い熱を出してダウン。ここ数日、お祖母ちゃんが上京して、オモチャも買ってもらってと興奮状態が続いていたところに、運動会のプレッシャーが重なったのが原因か。
夜、河合塾の教育部で長年世界史科担当だった中澤さんの慰労会。今年から配置転換で松戸校の校舎担当に代わってしまったので。中澤さんには、模試や教材作成の度に、おだててもらっていた。僕は基本的に単純な人間なので、振り返ってみると、それで随分救われている。人間、やっぱり誰かに認めてもらっていると思えることは、大切だと、つくづく感謝である。
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